【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
DVDを見ながらお茶を飲み
今回の件も本音で話し合った。
「主人…いえ若頭が今日組長と一緒に警察へ呼ばれていて。」
思わず涙がこみあげてきた。
「心配やろな。」
「はい。はじめての事なので。」
「家におらんと若に叱られるんとちゃう?」
「叱られると思います。でも、何か役に立てることがひとつでもあるなら動かなければいけないと思って…。それなのにDVD見てたらバチあたりますね。」
「そんなことあらへん。あんたがここに来たことに意味がある。」
私が八重さんの方を向くと
「あんたの心意気を見た。」
「そうやね。感心したわ。」
「きっと組を守るために残っている姐さんでもそうしたと思います。私が組長も若頭も不在の間に家を留守にすることをひどく心配して…。3人を案じて胸が張り裂けそうなんじゃないかと思うと…。」
「いい姐さんなんやね。」
「はい。私の母です。私は小さい頃に母を亡くしました。3年前には父も亡くなりそんな私にたくさんの家族を与えてくれたのが若頭の隼で、私はまた父と母と呼べる人が出来てこんな幸せはないんです。」