「お前がloveの方で好きだ」

「東京駅だよ!凛!友達困ってんだろ」

そう言い、私を指差す。

「え!嘘!ごめんねぇ…めい。
 うち寝たらなかなか起きないから」

「う、ううん。全然いいの!
 ありがとう、矢沢くん」

「あいよ」

矢沢くんはそう言って、
友達のところへ戻っていった。

優しいなぁ…


「ふわぁあ、あれ、うちの彼氏だから」

凛ちゃんが眠そうに目を擦りながら言った。

「自分の彼氏を『あれ』って(笑)…ん?」



彼氏?



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