やっぱり、無理。
「いやー、第1作目なので、どういったものがいいかと思ったんですけどー。山岸先生が、まりあさんは意外にも官能が得意だって・・・で、せっかくなので、『●キ・ド・サドに憧れて』っていう、アメリカのハード官能小説家の作品をチョイスしてみましたー。本当に、器具とか、ロープとか、蝋燭とかでてくるんですけど・・・まりあさんなら、表現力豊かに上品に仕上げてもらえるかなー、って思って。」
「・・・・・・・。」
あ、ありえない・・・。
固まる私をよそに、ジローは、上機嫌になり。
私の耳元でささやいた。
「不安になんなよ。俺がわかんねぇところは、フォローすっから。実践でなぁ?お前実践の方が飲み込み早いしなぁ?丁度、明日から旅行だし?ああ、俺、誕プレ・・・誕生日プレーにしてもらってかまわねぇぞ?おー、そう思ったら、楽しみだなぁ?・・・ククッ・・・。」
ありえない、ありえない、ありえない!!!
私・・・・。
こんなのっ。
「やっぱり、無理っ!!」
【完】
