四つ葉のクローバーが幸せを表すように

数学のノートに俺の想いを書いていく。

普段寝ている俺が真面目に机に向う。その姿を見た教師が『今日は雨だな』と漏らしていたが、今は耳に入らなかった。

授業が終わり、いよいよ放課後。

彼女は予告通り委員会に行ったようだ。机に置かれたままの鞄を見て、安心する。

あれだけ粘った千秋も諦めたのか、現れることはなかった。
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