瞳が映す景色

振られた卒業式の日と同じ行為で平静になるなんて、あたしだって、一度は顔を背けた。どうやったって、そこに繋がってるとしか思えない、反芻の行為。あれを土台として、成立してしまった行為。


でも、方法は現段階でこれしかなかったし、別が見つかればそっちに飛び付く算段だ。いつかは使えなくなる有限の方法なんだし。



悪いことはしていない。カラオケや買い物、やけ食いとか、そういうのに比べたら需要があたしくらいにしかないだけで。


誰にも迷惑はかけていない。


皆勝手にしてるんだからあたしだっていいじゃない。


相手がある人に横恋慕したり、帰りたい人を引き留めて延々長話をしてきたり、誰かを根本から否定するなんて迷惑なこと、


してないからいいじゃない。まだあたしのほうが、ましだ。


大丈夫。


これは一種の方法だ。


間違ってなんかない。


責められることなんかない。












いけないことなんて、なにもないんだ。














―――――――――――――――――――――
②ー6・いけないことなんてなにもないんだ
―――――――――――――――――――――

< 288 / 408 >

この作品をシェア

pagetop