オタガイサマ
同情ト後悔
8月1日に日が変わった時




『俺と付き合わない?』




すっごく

すっごく嬉しかった





もちろん答えはすぐ出た





それからは

本当呆れるくらい好きを伝え

伝えてもらった




8月5日




埼玉の友達がいきなり

私の事を好きだと言ってきた





純(ジュン)って名前で

まぁモテモテで

その時純には彼女もいた





もちろん私には雅也がいるし

心も揺らがなかった





でも

純が彼女と別れると言い出した





焦った





付き合う気なんか全く無いのに

彼女と別れる?





後悔…

まだ5日しか経ってない雅也とのカタチは

私の同情に負けた





「本当にごめんなさい。

私のために彼女と別れたらしい。

今でも雅也の事好きだよ。」





私は

誰かに求められたいだけなのかもしれない

ただのクズだ





『好きな奴の幸せこそ俺の幸せだ。

好きな奴1人守れないうんこには

なりたくないね笑』





優しく離してくれた

純とはどうなるかわからないけど

幸せになろうと思った





『あと、俺そいつ知ってるよ。』





喋った事はないけど

同じ埼玉に住んでるから

雅也は純の事知ってた





その分余計に

この別れを無駄にしたくないと思った





「最後に電話しよ。」





『いいけど、

電話終わったらLINEブロックするから

本当に最後な。』





最後

その言葉がすごく重かった





電話ではとにかく謝った





「本当にごめん」





『もういいって笑

それより幸せになれよ。』





「うん…」





『じゃあな』





「ありがとね。

ばいばい」





『おう』





涙が止まらなかった
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