貴方に魅せられて2
全く別人のようだった。
初対面の日
私を睨んだあの鋭い目も
あの嫌なねっとりした声でもない。


「私ね、店を閉めるの。」

「え…?」


「結婚するのよ。
常連の社長さんが
本気で愛してくれたの。
今までの話をしても
全て受け入れてくれたの。

私は早く夜の仕事をやめて
子供と一緒にいる時間を作るべきだって
言ってくれたのよ。

それに最近なんだか
急に客足が落ちたし。

このままじゃどうせ潰れるわ。」

…あ、それはシマコのせいだ…
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