貴方に魅せられて2
私はシマコ達に別れを告げ
森山邸には向かわず
必死に優子に電話をかけていた。





優子は出ない。


…バイトかな…


私は優子のバイト先まで行った。
外から覗くと
優子は店で働いていた。



私は優子のバイトが終わるまで
近くのベンチで待っていた。


辺りはどんどん暗くなり
雨がポツポツと降ってきた。



やがて雨脚は強くなり
傘のない私は
ずぶ濡れになっていた。



行きかう人々は
私を避けるように
ベンチから離れて歩いて行く。




季節は夏目前だが
雨の夜はまだまだ冷える。
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