未来からの贈り物




近江屋

莉奈「すみません……。坂本さんはいらっしゃいますか?」


「こちらどす〜〜」


土方「ほぉ〜〜〜〜〜〜ぅ。坂本か」


莉奈「彼になら任せられる仕事です」


総司「そうですね……」


坂本「どうしたがじゃ。久しいのう」


莉奈「あなたにお願いがありまして」


坂本「何じゃ何じゃ。儂に出来ることなら何でも言うがじゃ」


莉奈「家茂の警護を……中岡さんと坂本さんにお願いしたいんです」


坂本「……………………………。
頭おかしいが?」


土方・総司「ゲラゲラゲラゲラ」


莉奈「あなた方も命を狙われている身。
これから、大きな戦になるでしょう。組からあなた方の警護をする人でが足りない。なら、あなた方に警護をして頂きたい。強いし、家茂の警護も出来るし、死なれたくないし。一石三鳥です。 天皇でも構いません。兎に角、あなた方をこちら側に置いておきたい。」


坂本「お龍は……」


莉奈「近江屋は危険です。前に私が借りていた家が御所にありますので、そちらをお使い下さい」


坂本「中岡とお龍と三人でかぁ?」


莉奈「戦が集結して落ち着くまでで良いんです。 良い条件は出します」


土方「勝手な真似はするなっっっ!!!」


莉奈「日本が纏まったら……あなたはアメリカに行ってください」


坂本「はぁ?」


莉奈「あなたは外交をやるべきです。」


土方「それをお前が決める権限は無いだろう」


莉奈「坂本龍馬と言う男は……150年先でも有名人なんです。交渉に長けた人なんです。今回の条約にも連れて行くべき人だったんです。忘れてましたが……」


坂本「何の話じゃ」


莉奈「この二ヶ月横浜港で連合軍と交渉していたんです。昨日帰って来たんです。 日本軍は連合軍と手を組みました。

これから攘夷派と開国派とで戦になるでしょう」


坂本「おまん……正気がか……」
坂本さんの目が落ちそうだ


莉奈は条件を話し、何故連合軍になったのかを説明した


坂本「もしかすんと……攘夷のが多いかもしれんが……」


莉奈「だからあなたの力を貸して頂きたい」


坂本「まぁ、やるなら西郷もいる幕府に着くが……、中岡にも聞かにゃ〜」


莉奈「お願いします」土下座する莉奈。


坂本「おもてを上げよ」


莉奈「何様ですか」


坂本「おいおい。今頭を下げたじゃろ」


莉奈「天皇にしか頭を下げたこと無いんですよ?」


坂本「だからなんじゃ」


莉奈「……………………………。
いえ……何も…………………。」



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