未来からの贈り物




その日の夜……夕餉を食べながら宴会が催された。


私は総司と一の間。またみんなから吞まされる莉奈……。


今度こそ吐いてはならぬっっっ!!!


千鳥足で廊下を歩き……庭へ出た……


空を眺めると……大好きな満点の星空。


ポロポロポロポロポロポロ


総司…………………


「散歩行く人ぉーーーーーー!」


莉奈「(ビクッ!)…………………」


総司は莉奈の前に立った


総司「…………………。また泣いてる。
ほら……行くよ」


総司は莉奈の手を引いて歩き出した。


総司の背中を見ながら溢れる涙を拭う。


いつものように境内に座った二人は夜空を眺めていた


総司「新撰組になれて嬉しい?」


莉奈「もちろん!」


総司「…………。じゃあ何で泣くの?」


莉奈「……………………………。
私は……隊士になれないの?」


総司「なれないよ」


莉奈「私も……みんなと戦いたい」


総司「女は隊士になれないよ」


私は……やっぱり弱い……。壬生浪士組が新撰組だと思ってても何処かで違ってて欲しいと願ってた。


莉奈「…………………総司………」


総司「何?」


莉奈「私が組から出たら……法度違反で切腹になる?」


総司は目を見開いて莉奈を見た


総司「隊士じゃないから……切腹にはならないと思うけど……」


莉奈「私……此処を出ようと思う」


総司「っっっ!!! な…んで……」


莉奈「……………………………。」


総司「近藤さんと土方さんが許さないよ」


莉奈「隊士になれないなら……」


総司「行かせない」ギューーー!!!


莉奈も抱き締め返す


莉奈「御所に行く…………」


総司「聞いてた? 行かせない」


莉奈「天女伝説の力を借りてみようと思う。って言うか…利用する」


総司「何しようとしてるの?」


莉奈「総司…………私がいなくなったら……寂しい?」


総司「全くっっっ!!!」


莉奈「…………………酷いね………。」


総司「(クスクスクスクスクス)」


莉奈「でも、その方が良い。別れが辛くない方が良い………」


総司「行かせないって言ったよね?」



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