付き合っちゃう⁇

奈美Side





「はい、どーぞ」

「うわ〜美味そう!」

「そんな大したもんじゃないわよ」

お腹が減っているという高木君のためにあり合わせの物で酒のつまみを作って出してあげるとオーバーすぎるくらい喜んでくれている。

目をキラキラさせて上目遣いでありがとうございます!って言う姿に年下男子に尽くすのも悪くないかもと少し思ったりして。

「いや、自炊しないってか、出来ないから手料理久々っす!」

「そうなの?作ってくれる彼女は?」

「居たらこんな先輩といつも呑んだりしませんよ〜」

「だよね〜」

余程疲れが溜まっていたのか、つまみを作っている間に寝てしまったあいつを横目に見ながら、高木くんに同意する。

「そもそも先輩とどこで知り合ったんですか?」

「合コン」

「ベタですね〜」

「そう?」

「まぁ先輩は究極なベタ男なんで」

「なにそれ、ベタ男って」

ツボにハマり笑う私にそんな面白いすか?と不思議そうな顔をして彼は首をかしげた。



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