私が好きなのはキミだけだから。
「そうよ!」
こんなに頼りになる大切な親友がいるんだもん
たとえ砕けても梨花が慰めてくれるよね?
「私………頑張ろうかな」
梨花を見ると、さも"私のおかげだ"と言いたげに満足そうに笑うから
「大好き!」
そう言って思いっきり抱きついた
いつもは立場逆だけど、たまには私から……ね?
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「本当に今日話すの?」
今日は二学期の始業式
決めたからには早くケリをつけようと思って、今日話すことに決めた
"気まずくなったりしない?"と梨花は心配してるけど、私の覚悟はもう決まってる
「きっと分かってくれるよ。そんなことで気まずくなるような人じゃないって信じてるから」
「…………そっか」
自信満々に言っているけど、実は内心ドキドキ
このせいで友達ですらいられなくなったらどうしようって何回考えたか分からないくらい
でも、ここで逃げたら何も始まらないから
弱い自分のせいで、きっと棗をたくさん傷つけた
だから、強い自分になろうって決めた