揺らめく焔
「利用しないということは、もう必要なくなってしまったことではないのか?……解らない。どうしていいのか、私は……私は、利用され、期待に応えることしか知らない。」
初めて聞く弱音にリコリスは一生懸命考える。
「うーん。」
唸ると、リコリスはシャルドネを撫でる。
「シャルドネさんは、必要ですよ。此処に居ていいのです。」
「そう、か。」
その言葉にシャルドネは安堵する。
「まずは、肩の力を抜きましょう。愛されていいのです。それは、今までの結果なのですから。妥当なことです。」
リコリスはくすっと笑う。
「ね?」
「……ん。」
シャルドネはこくりと頷く。
後日、一家への挨拶があった。
「シャルドネ!!!」
兄二人が出迎えた。
「アリュ、お前は後だ!」
「リア!ずるいぞー。」
そう言って抱きつく順序を争う。
「お兄様!ずるいです。シャルルが先です!!」
一番小さい少女が怒る。
「馬鹿者!」
凛とした声がする。
直ぐにクレアフィールだと解った。
「私を差し置くとは、どういうつもりだ?」
大人げない殺気を出して言う。
「いい加減にしろ。」
バルドゥイーンが牽制する。
「あらあら。」
マリアンネは微笑んだ。
「……おかえりなさい。」
「ただ今帰りました。」
シャルドネは余所余所しい仕草をした。
(やはり、許してはくれないか。)
そう、バルドゥイーンは諦めそうになった時、シャルドネが笑った。
「父上様。」
そう言ってバルドゥイーンを見る。
「母上様。」
そして、マリアンネを見た。
その顔は許していると解った。
「姉上様、兄様方、シャルル。」
四人を見ると一礼する。
そして、それぞれに抱きついた。
「ただいま。」
その顔は、家族に対する表情だった。
翌日になると、それが嘘のように、普段の態度と変わらない余所余所しい態度をする。
「それでは、失礼します。」
「もっと、馴れ馴れしくしていいぞー!」
「そうだぞー!おにーちゃん、かなしいぞー?」
アリュとリアは言う。
「いいえ。」
シャルドネは首を振る。
「これが、普段の私ですので。」
そう言うと真っ直ぐ見据える。
その目は諦めを帯びてなかった。
「気が緩むのは嫌悪します。」
「小難しい奴。」
そうからかわれても変わる気配はない。
軍へ行くと、リコリスが声をかける。
「シャルドネさーん!」
「あぁ。おはよう。」
「えへへー!」
初めて聞く弱音にリコリスは一生懸命考える。
「うーん。」
唸ると、リコリスはシャルドネを撫でる。
「シャルドネさんは、必要ですよ。此処に居ていいのです。」
「そう、か。」
その言葉にシャルドネは安堵する。
「まずは、肩の力を抜きましょう。愛されていいのです。それは、今までの結果なのですから。妥当なことです。」
リコリスはくすっと笑う。
「ね?」
「……ん。」
シャルドネはこくりと頷く。
後日、一家への挨拶があった。
「シャルドネ!!!」
兄二人が出迎えた。
「アリュ、お前は後だ!」
「リア!ずるいぞー。」
そう言って抱きつく順序を争う。
「お兄様!ずるいです。シャルルが先です!!」
一番小さい少女が怒る。
「馬鹿者!」
凛とした声がする。
直ぐにクレアフィールだと解った。
「私を差し置くとは、どういうつもりだ?」
大人げない殺気を出して言う。
「いい加減にしろ。」
バルドゥイーンが牽制する。
「あらあら。」
マリアンネは微笑んだ。
「……おかえりなさい。」
「ただ今帰りました。」
シャルドネは余所余所しい仕草をした。
(やはり、許してはくれないか。)
そう、バルドゥイーンは諦めそうになった時、シャルドネが笑った。
「父上様。」
そう言ってバルドゥイーンを見る。
「母上様。」
そして、マリアンネを見た。
その顔は許していると解った。
「姉上様、兄様方、シャルル。」
四人を見ると一礼する。
そして、それぞれに抱きついた。
「ただいま。」
その顔は、家族に対する表情だった。
翌日になると、それが嘘のように、普段の態度と変わらない余所余所しい態度をする。
「それでは、失礼します。」
「もっと、馴れ馴れしくしていいぞー!」
「そうだぞー!おにーちゃん、かなしいぞー?」
アリュとリアは言う。
「いいえ。」
シャルドネは首を振る。
「これが、普段の私ですので。」
そう言うと真っ直ぐ見据える。
その目は諦めを帯びてなかった。
「気が緩むのは嫌悪します。」
「小難しい奴。」
そうからかわれても変わる気配はない。
軍へ行くと、リコリスが声をかける。
「シャルドネさーん!」
「あぁ。おはよう。」
「えへへー!」