青木くんにはご用心!!
「あ、来たーー!!!陽!!!ギリギリ!!」
「よ、よかったあ間に合って………ハァハァ」
服を選ぶのにこんな時間がかかるとは………
猛ダッシュしてなんとか集合時間にはついた。
おかげで汗びしょだよ…こんなんじゃ……
「先輩に会えない……」
「ん?俺がどうかした?」
大好きな声に私は落としていた視線を素早く上げる。
「か、河瀬先輩!!!!!!」
「久しぶりだね木崎!!!」
高校時代からずっとかわらない笑顔で先輩が笑う。
色素の薄い茶色い髪に、短髪。
先輩の特徴の八重歯が口元から覗いた。
うわあああ試合以外で先輩見るの久々だーーーー!!!!
試合この前ちょっと見に行ったから顔を見るのは久しぶりではないけど、
木崎先輩は試合見に来てたこと知らないしね!!!!
「この前木崎試合見に来てたよね??あの試合俺ミスばっかで恥ずかしかったー」
「そうそう先輩あの試合ミス多くて……って、ええ!?!?先輩私が見に来てたの知ってるんですか!?!?」