わたしの中の 私
『私……服、着てない……私の知らない、へ・や!?』


私に起こる状況が全く理解出来ず、脳内の思考がぐちゃぐちゃになっていた。

そんな中上半身を起こしていた私は、すぐ傍に気配を感じ恐る恐る顔を気配の方と動かした。

男性が寝息を立てながら気持ち良さそうに眠っていた。


「???」


男性は下半身は布団で隠れているものの、上半身は均等の取れた腹筋を露わにし、私の視界に完全な素肌が入った。


『もしかして……私、この人とエッチ……してしまった……?』


私は完全に思考が停止して、身体を硬直させた。

しかしこの今の状況を放置する訳にもいかず、男性の顔を確認する為覗き込むように確認した。


『もしかして……矢嶋部長?』


目を見開き何度も確認するが、どこをどう見ても矢嶋部長に見えた。

いや、確実に矢嶋部長だった。

何故ここに……何故私の隣に、彼が寝ているのか見当もつかなかった。

私は、昨夜の記憶を糸を手繰り寄せるように思い起こしていた。

佐藤主任と部長、矢嶋部長と一緒にいたことに関しては覚えている。

覚えているけれど……けれどその後のことは全く思い出せない。

頭がパニックになりながら、


『取り合えず、無かったことにしよう……。』

私はそう自分に納得させて、静かに矢嶋部長が起きないようにベッドから静かに起き上がり、取り合えずは服を着よう……そうすることにした。


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