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電車に乗って、駅前の定食屋さんでご飯を食べて、コンビニに寄って家に帰った。

エレベータに乗ると、和馬は壁に寄りかかって言った。

「これからもさ、会社の帰り、行ける時は迎えに行くよ」

「いいよ、そんな。……どうして?」

「言ったでしょ?元彼が来るかもしれないからさ」

「大丈夫だよ、そんなの」

どうして和馬がそんなに心配するのか、よくわからなかった。

浩介は一度も会社に来たことはなかったし、私に対する気持ちだって、もうないはずなのに。

「私のことなんて、もう忘れちゃってるよ」

「わかってないね。男なんて、バカだからさ。失ったと思ったら急に執着するんだよ」

「そうかな?」

「そうだよ。そのうち、電話とかメールとか来ると思うけど、もう返事しちゃダメ」

「え?……来るかな」

「来るよ。期待してるの?」

「違うよ!」

「じゃあ、相手にしちゃダメだし、僕は迎えに行く」

和馬は玄関のカギを開けると、扉を開けて私を先に中に入れてくれた。
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