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私は自分の存在について考えると、どうしてもお父さんのことを思い出してしまう。

いつも怒鳴られないようにしていた。

やっぱり「死ね」なんて言われたくなかった。

どうしてあんなこと言われたんだろう。

あれは、本当に死んでほしいわけじゃなくて、私はその程度の存在だっていう意味だと思う。

私が気に入らないことばかりするから、きっとイライラして怒鳴ったんだと思う。

何がいけなかったのかは、よくわからない。

何か考えてもどうしようもないから、何も考えなかった。

心を消して、じっと時間が過ぎるのを待った。

時間はいつか過ぎるから。

そうやって、私は私を守って生きてきたのに。
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