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和馬は私に近付いてぎゅうっと抱き締めた。

昨日から抱き締め率、高い?

私は心地良くて嬉しいけど。

「わかってるんだけどね」

「え?」

「元彼のところに戻ったりしないって、わかってるんだけど、やっぱり少しだけ心配」

「そんなこと、あるわけないよっ」

私は顔を上げようと、もがいた。

でも、和馬はますます力を入れて私の動きを封じた。
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