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第4章

 (1)一撃必殺

ハルが僕の手に入った。

もう可愛くて可愛くて、片想いの時と変わらず僕はバカになっている。


付き合う前に、ハルがもう頼れないと言って、僕の傍から離れようとした時は少し焦った。

ハルが頼ったり甘えたりするのが苦手なのは、いつも一人で生きていくための壁を持っているからなんだろう。

きっとその壁を僕が壊そうとしたから、ハルは離れようとした。

僕から離れるなんて、そんなことさせるわけがないのに。

ハルはいつも男と付き合う前から、別れてしまった後のことを考えているのかもしれない。

でも、それじゃあ一人で生きているのと同じなんじゃないの?

一緒に生きているとは言えないんじゃないの?
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