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暗くて見えない中、肩に触れるとハルがビクッと震えたのがわかった。

「イヤ?」

「イヤじゃないよ」

「本当に?イヤならちゃんと言って」

「本当にイヤじゃない」

そう言ってハルは僕の頬にそっと触れた。

君から触ってくれるなんて。

僕もハルの頬に触れた。

「愛してるんだよ」

「私も」

その後は省略なの?

「私も?」

「私も、……愛してる」

嬉しかった。

誘導すれば言ってくれると思ったけれど、言葉にしてもらってすごく嬉しかった。

「僕はずっと傍にいるから」

ハルが少し首を傾げたのがわかった。

「ハルはどうしても不安に思ってしまうみたいだけど、僕は君のことが好きで、愛していて、ずっと傍いるよ。ハルがどんなハルであってもそれは変わらないよ」

「うん」

ハルは小さな声でそう言ってうなずいた。
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