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駅でメールをチェックしていたら和馬から『帰るのは9時過ぎになると思う』ってメールが来ていた。

メールに結果は書いていなかった。

……どうだったのかな。

でも、それは帰って来たらわかること。

お買い物に寄って、ご飯を作って待つことにした。

夕食の準備も、あとはお肉を温めるだけのところまでやってしまい、手持ち無沙汰な感じで何をするでもなく、ただじっと和馬の帰りを待っていた。

9時が近くなるにつれてだんだんドキドキしてきて、つい溜息をついてしまう。

時計の針の音ばかりが大きく聞こえる。

もし、負けちゃってたらどんな感じで帰ってくるんだろう。

荒れてたりする?

でも、温厚な和馬からは、それはちょっと想像できない。

それとも気持ちを隠しちゃう?

でも、私には全部見せてほしいな。

見せたくない部分かもしれないけど。

そんなことを取りとめもなく考えていたら、玄関で音がした。

ハッとして反射的に立ち上がり、急いでパタパタ走っていくと和馬が玄関に立っていた。

あ、この表情は見たことがある。

そう思った。
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