芸能人とスキャンダル!?―ありえない恋―


「はぁ・・・。」


軽く凹みながら、エレベーターを待つと、そこから出て来たのは、北村さんだった。


(タイミング良すぎ。)


「こんにちは。」


「あ・・・。こんにちは」


綺麗な笑顔で言われると、言葉に詰まってしまう。


「ちょっと・・・時間、あるかな?」


「・・・はい。」


時間なんてある訳ない。
なのに私は、うっかり頷いてしまったんだ。


「・・・昨日は、ごめんね?私勝手に話し進めたりして。」


「いや、あの・・・・そんな風に言わないで下さい。」


向かった先は、近所の有名なコーヒー店。


ちなみに私はコーヒーが飲めない。


「聞いてなかったけど、名前何て言うの?」


「あ、神谷笑美・・・です。」


私は何やってんのかな?
と。今更考えて。何となく自己嫌悪。


「〜・・・で笑美ちゃんは?」


「えっ・・・、あ。オレンジジュース、で。」


少し恥ずかしいけど・・・飲めないんだもん。
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