冬に咲くヒマワリ



ハッキリ言って
俺は金にならない事や話は好きじゃない。


自分に利益がなきゃ引き受けないし
そもそも、自分が損をするってわかってるような事には一切、手を出さない。


信じてるのは金だけ。



女だって、抱きたくなったら金をちらつかせればその辺ですぐ掴まるし。

困ってる事なんて一つもなかった。



愛だの恋だの、そうゆう面倒くせぇ事も嫌い。





…なのに―――



どうしてだろう。

俺は何故か君に出会ってから、自分の愚かさに気が付く事が出来て。



どんな女にも、心が揺さぶられるなんて事

今までなかったのに。




そう、俺は。



24歳にして、やっと

『恋』っていう感情を知ったんだ。



ある意味、君が俺の
『初恋』の相手。




< 104 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop