極上笑顔の上司

甘い香りに
少し焦げたような香ばしい香りが混ざって

なんだか

「海人部長みたい・・・」


小さなつぶやきは利理ちゃんには聞こえなかったみたい。



と、

~~♪♪


慌てて着信を見ると・・・
登録がない。

「・・・はい?」

『もしもし。
 綾菜・・?』


ーー海人部長だった。

耳元をくすぐるような甘い優しい声。


『おはよ。
 今日はーーーどうしたの?
 いつもはいる時間なのに いないし・・・
 コーヒーは香川が作ってるし

 体調悪いとか…』

「いっ。いえ。そんな。
 少し利理ちゃんと外の空気を吸ってただけです。

 今、戻ります。」

『そう。よかった。
 じゃぁ。
 あとでーーね?』


はいぃっていう返事は少し裏返ってしまった。
ソレを見てた利理ちゃんは、
楽しそうに笑ってた。

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