【続】俺を嫌いになればいい。





「…ああ。行った」

「また何で今さら、」

「…見舞い」

「見舞い?」

「…アイツ、熱らしい」





目を伏せ、どこか哀愁を帯びる。



影ができるその姿は紗絢のことを心配していると一目瞭然。



微笑ましくなりフッと笑った智輝だったが、すぐさまギョッとする羽目になる。





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