マンガみたいな事が起きました。*続*

帰宅して、
シャワーを浴びて俺は服も着ないままの姿で舞を抱き締めた。


「ふ、服!!」


「舞、好きだよ。
大好きだよ。1日でも不安にさせた。
俺、すっげぇ反省してる」


裕貴に言われて気付いた。

バスケをしてる時もずっと頭の中は舞だった。


舞が好きで

舞のために

舞に………


「渉、あたしね、たしかに不安だった。
前も言ったじゃん?すごくたまに不安になってどうしようもなくなるって。
だけどね、不安より寂しかった。
あたしだって渉が好きだもん。
あ、愛してる……もん…」


不安より寂しかった


そう言った舞の言葉が頭の中でリピートされる。


照れながらも愛してると言ってくれた舞に、何とも言えない愛してる以上の気持ちになる。


「仲直りのチュー、したいな」


ねだってくる舞の可愛さに


俺はしっとり濡れている唇を重ねた。




         渉side 終


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