マンガみたいな事が起きました。*続*
結局、あたしの好きなようにしなさいと言われた。
好きなように……って、
それがわからないから困っているのに。
高校3年生でやりたいことがわからないって相当やばいよね。
「渉、あたしやばいよね……」
不安になって渉のスーツの端を握る。
だってみんな夢をもっているから。
「心配すんなって、な?」
頭を撫でられて
好きだなぁって
落ち着くなぁって
「うん、あのね……」
どうしても伝えたくなったから渉の耳元で囁いた。
“大好きだよ”
って。