マンガみたいな事が起きました。*続*

教室を見渡せば
馴染みのあるみんながあたしを見ている。


この机も椅子も、どれも……。


「皆さん、今まで……っ、ありがとう、ござい、ました……」


涙がつっかえて声が出ない。

だってこんなにもいい仲間とお別れをしなくちゃいけないから。


思い出が走馬灯のように振り返ってくる。


「舞ちゃん、がんばれ!」


「東雲~!」


さつき、裕貴くん……


大雅もこっちを見て頷いてくれた。


あたしは涙を拭って再開する。


みんなに感謝の気持ちを伝えたいから。



< 402 / 423 >

この作品をシェア

pagetop