マンガみたいな事が起きました。*続*
教室を見渡せば
馴染みのあるみんながあたしを見ている。
この机も椅子も、どれも……。
「皆さん、今まで……っ、ありがとう、ござい、ました……」
涙がつっかえて声が出ない。
だってこんなにもいい仲間とお別れをしなくちゃいけないから。
思い出が走馬灯のように振り返ってくる。
「舞ちゃん、がんばれ!」
「東雲~!」
さつき、裕貴くん……
大雅もこっちを見て頷いてくれた。
あたしは涙を拭って再開する。
みんなに感謝の気持ちを伝えたいから。