マンガみたいな事が起きました。*続*
あたしの前の人が席を立った。
次だぁぁっ!!
教室は感動に包まれ
嗚咽混じりの泣き声も聞こえてきた。
卒業証書をもらって、
みんなに話して………
あたしは席を立ち、渉の前に行く。
「東雲舞、卒業おめでとう。
舞さんとの学校生活での思い出で一番にあげるのはやっぱり文化祭。
白雪姫役、すごく似合ってました。
一緒に演じれて楽しかった」
涙がこみ上げてくる。
渉を見上げると、なんだか渉の目もうるうるしていた。
「せんせ……っ、ありがとうございました…」
“先生”と呼べるのも今日まで。
待ち遠しかった卒業式。
だって、“先生と生徒”じゃなくなるから。
でもこれはこれで寂しいよぉっ…。
卒業証書に手を掛け
礼をしたら涙が零れ落ちてしまった。