マンガみたいな事が起きました。*続*
「ごめんな、言うに言えない事情があったんだよ。想像できんだろ?
まぁー…これは裕貴の責任でどうにかしてくれ!
ってことで、舞、行くぞ!!」
「えぇっ!?」
あたしは渉に腕を引っ張られ、
猛ダッシュで廊下を走る。
うちのクラスが他のクラスより遅くて良かった。
きっと今頃、教室が大変なことになっている。
裕貴くん、さつき、大雅
ごめんね。
校舎裏から出たおかげで
誰からも見つからずに車に着いた。
「早く乗れ!」
「はいぃっ!」
車は家とは逆方向。
一体どこに行くの?
あたしまだ制服だよ?
これじゃぁ、お店も全部バレちゃうよ?
「いいからいいから。
ここから1時間はかかるな、寝とけ」
「いやいや、眠くないし!」
目が冴えてしまったのだから。