空の彼方



そして、そのまま二人で待っていると、望月くんは床に置いていたボールを手に掴んだ。



その場でボールを何度か床に打ち付けて、またボールを持ったまま肩を回して



1度大きく息を吐いて、ボールをシュートする時の持ち方に変えると



彼は軽くジャンプをして



そのままゴールにボールを放った。



そのボールはボードに当たることなく、まるでリングの中にボールが吸い込まれていくように迷うことなく入っていって……



リングの下にあるネットを通ると



--シュッ!



と音を立ててボールが床に落ちてボールがバウンドした。



「……すごい」



久しぶりにバスケットボールを持ったわけだし、1本目だからリングに入らないかなと思っていたのに



望月くんののバスケの勘は今だって冴えたままなんだ。



当の望月くんは表情に思いっきり出してないけど、口元が緩んでいるところから



自分のシュートが一本目から入ったことに喜んでるんだと思う。



それに膝を確認することなく、ボールを取りに行っているところをみても足に影響が出てないみたいで安心した。



< 41 / 235 >

この作品をシェア

pagetop