(完)ずっと君といれるなら 〜 別れ 〜
海斗の欄に正を一本書き入れた。
もう、2本目だし。


深くため息をついて、選手たちを見つめていると、急にボールが凄い勢いで回転しながらこっちに飛んできた。


ってぇ、解説してる暇じゃない!


よけないとっ!


でも。


何処に?


そう考えてる暇があれば逃げろって話だよね。


えっとー。


あ、大丈夫だ。
これ私にはあたらなさそう。
安全安全。


安心し、笑顔を浮かべると、なんと、ボールは頭のすぐ上で、向きを変えた。



「いやあああ!来ないでくださーい!」





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