転入生は超最強魔法使い⁉︎




「いいえ、そんなはずは無いわ」

ちょっとっ!そんなはずないってそれはひどいよ〜


「まさか…分身?それにしてはリアル過ぎだわ…」


あーあ、気づかれちゃった〜
ていうか早すぎでしょ



「ミユ〜!僕はここだよーっ!」

ジャンプをしながら両手で手を振ると
驚いたように振り返るミユ



見ていた人たちもみーんなびっくりしてるね!!


ちょっと成功!



そのままそこからジャンプして飛び降りると、ミユ…じゃなくてカナトの方へ向かった



「ちょっとーー!気付かれるの早すぎだよ!僕の苦手な事知ってるでしょー??」

「はぁ、すいません…忘れてて…」


水晶玉に戻りながら謝るなんて、もうっ!!


「なに、それ」


ミユが恐る恐る聞いてくる


「これはねぇ〜、ぼーくーの!使い魔〜」


「でも…カナト、小さい時メイドの人が使い魔って、、」


「この水晶玉は無限変幻の能力を持ってるからなんにでも変化出来るんだよ〜」


へ、へぇ〜と驚くミユだったけど続きやんないとねー


「続き、始めよっか?」


「ふふっ、でもここからが本当のスタートでしょう?」


確かに〜


観客のざわめきは収まらない


あ、僕が降りてくる時そのままシールド突き抜けたからヒビ入ってないかなー?

まぁ気にしないでおこう



ミユが先制攻撃〜

「____サンダー…アクション」



静かにそう言うと頭上へ雨雲が広がった


ゴロゴロゴロゴロ…


ま、さ、か…?

ッッッッドーーーン!!


あぶなーい

僕の頭上スレスレには巨大なひらぺったい石

一応シールド

ちゃんと石化させたから雷なんて通らないよ


ザザザザーーーッ


ミユが雨雲連れてきたせいで雨降って来たよ…


今日は髪の毛結んで無いから雨に濡れたら髪型崩れちゃうんだけどなぁ〜


ドドドドドドッッ


「何の音??」

雨音が変化した

空を見上げると闘技場の上は巨大な半透明のシールドで覆われていた


その周辺には即席観客席とでもいうのだろうか?
たくさんの生徒が空中で自分なりの席を作り座るなり寝そべるなりしていた

簡単に言うと、人がいっぱい浮いてる状況


「わぁ〜!あれ見てよ!!」
「すごいわ!2・3年の先輩たちよ!」
「「「キャアアア!!!!!」」」


「「うるさ」」

うっとおしそうな
僕とミユの声がハモった
その瞬間一部の生徒が気付いたのか黙った



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