転入生は超最強魔法使い⁉︎





そうそう、準備しなきゃね


フフフーン♪


ミユも皆もビックリドッキリしちゃうよ〜



僕は水晶玉を取り出し囁く


「____カーナトっ」


すると水晶玉はみるみるうちに僕とそっくりなモノへと変わった


『私が貴方と同じ姿になるなんて…正直今までで一番変な感じです』


「いつも変な感じって言ってるじゃーん!まっ!今日は頑張って僕になりきってね〜!」


『うんっ!ミユをボッコボコにー…はしませんが…頑張ってくるね〜!』


うんうん、上手い上手い!
途中ちょっとおかしかったけどね


僕は観客席みたいなとこに座ってよーっと!

違和感無くなーる魔法かけないとね〜


よし!ここは1番いい席だ〜


僕の髪色で分かっちゃうかなー?
大丈夫だよね!!



「おー、始まった始まった〜」


ミユは違和感を感じているような顔をして僕じゃない方の"カナト"に攻撃していた


それをはらりと避けるカナト
すごいぞ僕!!
なんてね〜

カナトは何もせず突っ立って魔法を避けるだけだった


「ビビっちまったかぁーー??ヒェッヒェッ!!こんな可愛い子がこんなに強いなんてビックリだもんなぁー!!?」


近くに座っていた人の1人が言った

悲しい…


するとミユはカナトが攻撃をしかけてこないからか
地面に手を着いた


闘技場の真ん中で首を傾げるカナト


少しして、ボコボコという音と共に、カナトの足元から木の根っこ…それも超ぶっといやつが出てきた


「「「なんなの!??」」」

「「うわぁぁ!!!」」



初めて見る魔法に驚く人ばっか…
先輩みたいな人も驚いてるねー
こんなのも見たことないなんてダッサーい!

ってカナトも!?


まんまと捕まってしまったカナトだった


だが…

シャキィィィィィーーーーーン…


ちょっとー!氷の剣出しちゃバレるよ!!
僕剣扱えないのに…!!



「カナト…?貴方…剣なんて使えた?」


太い木の根を切り落としたカナトにミユが言う


『もっ!もっちろーん!僕、練習したんだよー?』


途中僕の方を向いて喋るカナト…



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