あなたと私の花言葉


「で、で!?
いいことってなに?」


4限目が終わると花蓮は
飛びつくように私に聞いてきた。



私はお弁当の蓋を開けながら言った。


「えへへ~実はね…

トーヤ君のお花屋さんで
バイトすることになったんだ~!」


「うっそ!ほんと?やったじゃん!」


実は昨日トーヤ君のお父さん、
そう、店長に履歴書出してきたんだ。

私は昔からの常連で、私のことをよく
知ってたから即採用になったんだ。


なんでもトーヤ君のお父さんは配達とかで
よく店をトーヤ君
ひとりに任せてしまうから
もうひとり雇いたいところだったみたい。


もちろん、トーヤ君には内緒でね。

だって絶対反対するでしょ?

だから大学行ってる隙にこっそり
面接したんだ。



< 16 / 36 >

この作品をシェア

pagetop