あなたと私の花言葉
「で、で!?
いいことってなに?」
4限目が終わると花蓮は
飛びつくように私に聞いてきた。
私はお弁当の蓋を開けながら言った。
「えへへ~実はね…
トーヤ君のお花屋さんで
バイトすることになったんだ~!」
「うっそ!ほんと?やったじゃん!」
実は昨日トーヤ君のお父さん、
そう、店長に履歴書出してきたんだ。
私は昔からの常連で、私のことをよく
知ってたから即採用になったんだ。
なんでもトーヤ君のお父さんは配達とかで
よく店をトーヤ君
ひとりに任せてしまうから
もうひとり雇いたいところだったみたい。
もちろん、トーヤ君には内緒でね。
だって絶対反対するでしょ?
だから大学行ってる隙にこっそり
面接したんだ。