あなたと私の花言葉


「こんにちは~」


花屋に着いた私は少し緊張していた。


店の奥から人がやってくる気配を
感じた。



「あ、またお前かよ。
なに、今日は何の花…」


「今日からバイトの
神城桃ですっ!
精一杯頑張るのでよろしく
お願いします!!」

ありったけの空気を吸い込んで
がばっと頭を下げた。





「…は?」


「今日からトーヤ君と一緒に
働くんだよ、私!」


「…は?」


「いや、だから、」



だ、だめだ、トーヤ君が混乱している!



そのとき、店の前に1台の車が
止まった。



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