引き立て役よさようなら(番外編追加)
さすがに達央のマンションの前だとバレバレなので
マンションの近くに公園があったので公園までお願いした。

公園までの距離は車で約5分だった。
会話などほとんどなかったが
優花にとってはとても長く感じられた。

公園につくと早々とシートベルトを外す。
「あの・・・ありがとうございます」
そう言って早く車から降りようとした。
すると桜沢は優花の手を掴んだ。
「あ・・あの・・・何でしょうか?」
何もしないっていったよね。
優花の心臓は物凄い早さでバクバクしていた。
桜沢は優花の顔を見つめると
「せっかくここまで送ってあげたんだから・・・
なにかお礼してほしいな・・・」
ニヤリと口角があがる。

「お礼?・・・ですか?」
ちょっとそんな話聞いてないよ。
そっちが勝手に送ってくれるって言ったじゃない。
でもそれは敢えて言わないようにした。
優花は後部座席のマイバッグを気にしつつ
「あ・・・じゃあ・・ワインはどうです?
カリフォルニアワインですが・・・おいしいので」
そう言ってバッグを取り出そうと後ろを向こうとしたが
桜沢は首を横に振った。
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