引き立て役よさようなら(番外編追加)
時計をちらっと見るとあと5分で予定時刻だ。
「ねぇ。優花の彼氏・・・名前何だったけ?」
「サブロー」
大野達央とは口が裂けても言えない。
これも優花には大きな課題だった。
いくら気をつけたとしても何かとっさに達央と言ってしまうかもしれない。
そうならない様優花は、心の中で呪文の様にサブローと繰り返していた。
目の前ではさっそく美由紀が桜沢にアプローチを開始していた。

このまま突っ走ってくれ美由紀・・そう思いながら
達央いやサブローを待っていた。
すると引き戸が開いた。
「こんばんは。」
そこに現れたのは一番会いたかった達央だった
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