引き立て役よさようなら(番外編追加)
コテージに戻るといきなり壁に押し付けられ唇が重なり合う。
キスの合間に達央は優花の耳元で囁く。
「本当はね・・・あの丘でエッチしたかったんだけど・・・
さすがに夜は寒くて優花が風邪ひいちゃうとかわいそうだから
我慢してたんだよ・・・」
たしかにあの場所でとろけるようなキスをされて
一瞬流されそうになったが達央がストップをかけて
それ以上の事はなかった。
でもその理由が、私の身体を心配しての事だったことがとてもうれしかった。
優花もこのままだと達央が風邪をひいてしまうと困るから帰る事を促した。
結局お互いがお互いを思っての行動だった。

優花がうれしそうに達央を見つめるので、どうしたのと聞くと
「凄く幸せだなって思って・・・」
達央はにっこり笑うと
「じゃあ・・・もっと幸せにしてあげる」そう言って優花の手を掴むと
温泉のある風呂場へと連れて行く。
脱衣所で優花は初めて一緒にお風呂に入ったことを思い出した。
「きょ・・今日は目の前で脱げとかなしですからね」
と先手を打った。
すると達央は、なーんだつまんないと少々残念そうな顔をした。
「そんな残念そうな顔しても無駄ですから」
優花は脱衣所の隅っこでささっと服を脱ぐと
達央よりも早くお風呂に入った。

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