引き立て役よさようなら(番外編追加)

初めて旅行3

このままずっとここで星を眺めていたかったが、ここは北海道
夜はやはり肌寒い。
達央に風邪でもひかれたら今後の仕事に差し支える。
「もう・・・そろそろコテージに戻らない?」
星の好きな達央は動く気配がない。
本当に気に入ってる様だった。
「たーつーひーさーさん!」
ブランケットの上で寝ながら星を見ている達央の横で
しゃがみ込みながら優花は達央の名前を呼んだ。
「ねぇ・・優花・・」
「なに?」
「今後ここへは一人で来ないでね」
言っている意味がわからず首をかしげた。
「いや・・さっきさ・・・悩みがあったりした時にここで星を見て気持ちを
リセットするっていっただろ?」
優花は黙って頷く
「これからは俺に言ってよ。っていっても俺、忙しくて
なかなか会えなくて優花を悩ませると思うんだけどね・・でも
話し合うことで解決できるのなら俺に何でもぶつけて。
そんで、ここへは今後俺と一緒に・・・ね」
達央は目だけを優花に向けると。
起き上がり、大きく背伸びをした。
「さ~~帰って、一緒につるつるの温泉に入って、会えなかった分
いちゃいちゃしよー!」
「え?一緒にお風呂?」
「別にいいでしょ?初めてって訳じゃないんだし・・・」
耳元で囁かれ身体がビクッと震える。
でも嫌な震えじゃない。
恥ずかしいけど・・・うれしかったりする。
私たちは車に乗り込むとコテージへと帰った。
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