引き立て役よさようなら(番外編追加)
「とりあえず、名前は公表されないけれど暫くはあまり出歩かないように
してもらえるかな?」
横田の言葉に果絵は頷くが不安の色は隠せなかった。
「あ・・・あの・・・私の事はいいんです。ただ優花たちに申し訳ないって
・・思って」
果絵は優花と達央の方に視線を向けた。
「な・・何言ってんの?わたしなんか何もないし、そんな事より
 果絵の方が・・・」
慌てて否定するが果絵は首を横に振った。
「本当に?本当にそうかな・・・自分の彼氏が自分じゃない人と噂になって、
あることないこと書きたてられて・・・決して気分がいい訳ない。
私だったら苦しいよ。」
果絵の言ってる事を否定は出来なかった。
だからと言って自分が本当の彼女ですなんて言えるわけもない。
そういうことを理解したうえで大野達央という男と付き合っているのだから・・・・
「私は大丈夫。だってこんなのでたらめだもん。人の噂も75日っていうでしょ?」
優花は笑って答えた。

横田も達央はアイドルじゃないから自分たちが思っているほど大きな話題には
ならないと果絵と優花を安心させようとしてた。

それから果絵は横田から今後の事をいろいろと相談した後
迎えに来た旦那の車に乗って帰っていった。
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