引き立て役よさようなら(番外編追加)
残されたのは
優花と達央。そして横田だった。
「・・ったく・・・よっぽどネタがなかったんだな~。
達なんかの写真なんか撮りやがって・・・」
横田は誰も座ってない一人掛けソファーに座ると大きなため息をついた。
「・・・・ごめんなさい。私のせいなんです」
横田は違うと言ってくれるが
元はと言えば迎えに来させるような行動をさせてしまった自分に非が
あると優花は思った。

「よこっち・・・」
それまで黙っていた達央が初めて口を開いた。
横田も名前を呼ばれて達央の方を見たが
「俺達帰っていい?」
「は?」
「果絵さんも帰ったし俺達がここにいたからって
状況が変わる訳じゃないし・・・・」
「・・・そりゃま~~そうだけど・・・・」
横田は優花をちらっと見ると再び達央の方に視線を向けた。
「だったら俺たちは帰る。・・・しばらくオフだから引きこもるよ。
俺のマンションに報道陣が駆けつけるほどのビッグなニュース
ってわけでもないだろうし。悪いけどフォロー頼むわ。」
「・・・・フォローするのが俺の仕事だからいいけど・・・」

< 229 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop