引き立て役よさようなら(番外編追加)

会いたい気持ち

「いや~~出来た彼女だよね・・・優花ってさ」

達央と会えなくなってから2カ月が経った。
優花の毎日は会社とアパートの往復の生活だった。
もちろん達央とのメールや電話のやり取りはしているのが
都内に住んでても遠距離恋愛の様なものだった。

今回の事は加絵にだけには話をしていた。
そのおかげで達央と会えなくなった頃から
加絵がいろいろと気にかけてくれて
今日も自宅で一緒に夕飯を食べようと言ってくれて
夕飯をご馳走になっていた。

お酒が入ったせいで加絵はご機嫌だった。
そのせいで私はさっきから褒め殺し状態だった。

「そんな事ないよ。本当は会いたいって思うもん。
 達央さんが特殊な職業だから我慢できるだけで
 達央さんが普通のサラリーマンだったら・・・絶対無理よ」
物わかりのいい彼女だときっと達央は思ってるだろうけど、
実際は物わかりのいいふりをしてるだけ。
今だって加絵に偉そうなことを言ってるけど
本心は会いたくて会いたくて何度も電話での会話の中で
その事を口に出しそうになっている自分がいた。
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