引き立て役よさようなら（番外編追加）

「じゃー行きましょうか」
優花は唯の後についていった。
案内された部屋に入るとそこには誰もいなかった。
「優花ちゃん・・・今からこれを着てくれないかな」
部屋に入るなり唯がワンピースを差し出した。
それは白のノースリーブのフレアワンピースだった
「こ・・これをですか？」
こんなワンピース着た事ないので戸惑ってしまうのだが
唯はそんな優花の不安などお構いなし
「絶対似合うから自信もって・・・靴は・・・履かないから・・素足で
　とりあえずこのスリッパを履いて、着替えが済んだらあの鏡の前に座ってね。」
唯は言いたい事だけいうと一旦部屋から出た。

「・・・・達央さんと会うだけなのにここまでしなきゃいけないの？」
疑問だけがぐるぐると頭の中を駆け巡る。
まるで注文の多い料理店のリアル版？
だがあの唯の口調だと絶対に着替えないと無理な様な気がして
仕方なく着替えるとこにした。

着替えが終わった頃タイミング良く唯さんが入ってきた。
そして優花を見るなり
「ほら～～やっぱり似合ってる。きっと達も惚れ直すよ。
・・・・じゃあもっと惚れ直す様に綺麗にメイクしようね」
優花の顔は唯によってみるみるうちにと変わっていった。