引き立て役よさようなら(番外編追加)
「・・・・」
「今・・家にいるんだよね・・会いに行ってもいい?」
え?い・・今から?優花の鼓動が速くなる。
どうしよう。はっきり言って男の人を家に入れた事などない。
家に招き入れる前に振られたり、横取りされたりがほとんどだったからだ
でも、この状況で断れるだろうか?
少しの沈黙が流れる。そして最初に口を開いたのは達央だった。
「優花が嫌だっていうのなら無理に・・・」
達央の言葉は優花の言葉で遮られた
「わ・・私の家でよければ・・・せま・・い・・ですけ・・・ど」
何となく恥ずかしくって言葉の最後はとぎれとぎれになっていた。
「ありがと・・・・」
そう言うと優花から住所を教えてもらい電話を切った。
ナビに優花の住所を入力して達央の車が動き出した。
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