私がお嬢様をやめる時
私の執事
けたたましく響く目覚ましの音…



大きな窓から差し込む光…



光に照らされて
キラキラ光る白で統一された家具達。



ゴツンッ


私は目覚ましを床に叩きつけて
黙らせる。



そしてまた
フカフカの布団に包まれ…………




ガバッ!!!!




布団は虚しく剥がされる。




「朝でございます。菜々穂お嬢様。」



スラッとした長身に
ダークブラウンの髪。
オールバックを
少し崩したようにセットし
整った顔に眼鏡。

眼鏡の奥には切れ長の冷たい目。
その目で私を見下ろす
タキシードの男。
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