・約束
雅也は、私と雅紀を大きく包み込み抱きしめた。


「…ごめんな。ひとりきりにさせて」



「…一人じゃなかったから、大丈夫だったよ」



「春夏、今度こそ…迎えに来たよ」


「雅也?」


「坪井さんも頑張ってくれて、全部、全部クリアしたんだ」


「敏腕マネージャーだからね(笑)」
坪井さんが笑ってる。



「これからは、一緒に外を歩けるし、何処にでも行ける」

「雅也…私はこのままでも十分幸せ…」
私の言葉を遮って雅也は言った。


「約束しただろ? 迎えに来るって。
 

   …まずは、結婚発表しないとな」




「雅也っ」

「春夏…芸能人の妻…やってくれる?」



「…はい…」

力強く返事をして、雅也の腕の中で幸せをかみしめた。
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