幼なじみ〜君の背中を追いかけて
2 希望
2
『希望』


ガチャ…




「ゴホゴホ」




空き室のドアを開けたとたん、
長いこと掃除してないだろうと思われるホコリとかチリがまいあがってきた。


「き、きたない。」



私が言ったとおり、
お世辞でも綺麗とよべる部屋ではなかった。





「有里、これ、ここでいい?」
「え!あ、うん!」



悠くんは私の返事を聞くと
ダンボールを机の上に置いて、
隣にあったソファに座った。




「ゴホゴホ」



悠くんがホコリまみれのソファに座った途端、
さらにまいあがってきたホコリで
アレルギーの私はむせてしまった。


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