幼なじみ〜君の背中を追いかけて

樹side



樹side


「く、苦し…」

俺はトイレの洗面所のところで
うずくまるようにし、
息を整えていた。

「はぁはぁ…っ…」

苦しい…
俺は死ぬのか…?

有里

「はぁはぁ…」

すこしマシになり、
俺は教室へと向かった。


俺が病気だと分かったのは
中3の修学旅行の時。
様子がおかしい、と言われ、
病院にいったところ、
病気だとわかった。
突然すぎて、言葉をその時は失った。

そして、

なんで俺なんだ、と思った。


でもそんなこといっても、
病はだんだん深刻になってるみたいだし…
日に日に体調が悪くなる。

抗生物質もいつ効かなくなるかわからない。
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