泣き虫王子と哀願少女

◇解き放たれた封印

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―― あれ？ 真っ暗……。



いつもの夢の中ってこと？



「……エーン……エーン……―― 」



やっぱり……。


ねぇ、あなたの顔を見せて？



「……エーン……エーン……―― 」



ねぇ、私に出来ること何かない？



「……エーン……エーン……―― 」



ねぇ、あなたのために何かしてあげたいの。


だから……



「……エーン…………―― 」



泣き声が、止んだ……？



「本当？本当にアタシのこと助けてくれるの……？」



うん、本当だよ？


あなたの力になりたいの。



「それじゃ、アタシのこと思い出して？」



えっ？あなたのこと？私、あなたのこと知ってるの？



「うん。よく知ってるよ」



じゃあ、お顔を見せて？



「……うん」